「マニュファクチュール」って何?こだわりのムーブメント製造を追う!
高級時計を見ていると「マニュファクチュール」と言う言葉をよく見かけます
しかし!マニュファクチュールって一体何なのでしょうか?
今回は、「マニュファクチュール」について書いていきたいと思います
マニュファクチュールとは?
マニュファクチュールとはフランス語の”Manufacture d’horlogerie”が語源で「自社一貫製造」の事
時計の業界用語として使用されています
では、「自社一貫製造」とはどういう事でしょうか?
ネジの一本から全ての部品を自社で製造開発し、組み上げている・・、わけではありません
一本の時計に必要な全ての部品を自社で一貫製造しているブランドは実はそう多くないんです
では、何を持って「自社一貫」としているのでしょうか?
【ムーブメントの開発製造】です!
最近の高級時計ブランドではムーブメント製造に力を入れているところが多く、ムーブメントを自社開発製造しているブランドはマニュファクチュールを自認しているブランドが多いですね
それと言うのも、実は「マニュファクチュール」に明確な定義はなく
時計の最も重要な駆動部分であるムーブメントを自社開発製造しているブランドがそう呼ばれているんです
余談ですが・・
対してムーブメントや部品を他社から仕入れて組み上げる仕組みの事を「エタブリスール」と呼びます
完全なるマニュファクチュール
上記でも書きましたが、マニュファクチュールを謳っているブランドでも、全ての部品を製造開発しているわけではありません
しかし!
一本の時計を組み上げるのに必要な小さなネジ一本から高度な技術が必要とされるヒゲゼンマイまで、全てを自社で開発、製造し組み上げる“真のマニュファクチュールブランド”も存在しています
1つは、ROLEX(ロレックス)
そしてもう1つは、SEIKO(セイコー)です
近年ではシリコン素材を使用した「スピロマックス」と言う「ヒゲゼンマイ」を製造開発したPATEK PHILIPPE (パテック・フィリップ)も話題になりました
世界中で数少ない完全なマニュファクチュールブランドに、日本のブランドが入っているなんて、誇らしい気持ちになりますね!
マニュファクチュールのメリットとデメリット
各ブランドがこぞってマニュファクチュールを謳うのは、自社の技術力の高さを証明しているからです
そもそも時計部品の製造開発は技術力がなければ出来ません
なので、『マニュファクチュール=高い技術を保持している』となるわけです
また、自社一貫生産と言う事は、オリジナリティを出しやすいと言うメリットがあります
薄型ムーブメントに特化してるブランドがあったり、A.LANGE&SOHNE(ランゲ&ゾーネ)ではパワーリザーブ744時間と驚きの31日間駆動のムーブメントの開発製造に成功していたりするのです
さらにマニュファクチュールブランドでは、自社の製品に対して自信と責任を持っているブランドが多く
永久保証を謳っているブランドが多い事も特徴です
中でもPATEK PHILIPPE (パテック・フィリップ)では1839年の創業以来全ての時計の修理と修復を保証しています(←有料です)
対して大きなデメリットと言えば、やはり高額になりやすいと言う事でしょう
研究・開発には時間とお金がかかるもの・・
とは思いますが、やはり私にはマニュファクチュールブランドの時計は手に届きそうもありません・・
マニュファクチュールブランド
では、具体的にどんなブランドがマニュファクチュールを謳っているのでしょうか?
見ていきましょう!
・ROLEX(ロレックス)
・SEIKO(セイコー)
・PATEK PHILIPPE (パテック・フィリップ)
・AUDEMARS PIGUET(オーデマ・ピゲ)
・VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
・JAEGER LE COULTRE(ジャガー・ルクルト)
・A.LANGE&SOHNE(ランゲ&ゾーネ)
・ROGER DUBUIS(ロジェ・デュブイ)
・Chopard(ショパール)
・PANERAI(パネライ)
・PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ)
など、名だたる高級時計ブランドばかりですね
過去に深堀したブランドにはリンクを貼っておきますので、そちらも是非ご覧下さい
マニュファクチュール、少しは分かって頂けたでしょうか?
マニュファクチュールだから良い!という事ではありませんが、ブランドのこだわりが出やすい事は間違いなさそうです
今後の時計選びの参考にしてみて下さいね♪