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時計の雑学

世界3大腕時計ブランド【パテック・フィリップ】に迫る!

公開日: 2021/04/20

腕時計を愛する人が最後にたどり着くと言われる、「世界3大腕時計ブランド」
どうしてそこまで人を惹きつけてやまないのか
世界3大腕時計ブランドの一つ、パテックフィリップの魅力に迫ってみたいと思います

 

 

パテックフィリップの歴史

 

先ずはその歴史から探ってみましょう
1839年、その輝かしい歴史はスタートします
とは言え、始まりはアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランソワ・チャペックによって「パテック・チャペック社」と言う社名でした

 

1844年には新たに加わったジャン・アドリアン・フィリップにより鍵なしの巻き上げ式のリューズや時刻合わせの機構が発明され、パリ産業博覧会にて銅メダルが授与されました
その後、フランソワ・チャペック氏が離脱し1851年にはロンドン万国博覧会に出展
ヴィクトリア女王(イギリス)を始めとする著名人に世界初の鍵なし時計が称賛されました

 

また、この年現在でも続く【パテック・フィリップ社】に社名が変更されました

 

 

1868年、スイス最初の腕時計を制作したのもパテックフィリップと言われています

 

1889年には懐中時計用の永久カレンダー機構の技術特許を取得
その他にもダブル・クロノグラフ機構の技術特許を取得するなど技術研究に力を入れていきます

 

 

すでにこの時点で、その技術力の高さが世界中で注目を集めていたわけですが
更に、パテックフィリップが世界の著名人に愛されたのはデザインの美しさも大きかったようです

 

 

 

芸術的な作品の数々

 

『カラトラバ』

 

1932年、現在でも大きな人気を持つカラトラバが発表されました

 

 

カラトラバはとてもシンプルながらエレガンスでパテックフィリップを象徴する、最も美しい時計として世界中から人気を集めています

 

 

『ノーチラス』

 

1976年、船の船体にある小さな丸窓「舷窓」にインスピレーションを得てデザインされた丸みを帯びた8角形のベゼルが印象的なノーチラス・コレクションの発表

 

 

カジュアルなスポーツモデルでありながら、その材質にはステンレス、ホワイトゴールド、ローズゴールド、ダイヤモンド等多様な組み合わせ、でカジュアルエレガンスを体現しています
現在では最も人気の高いシリーズとなっています

 

 

『ゴンドーロ』

 

1993年、トノー型やクッション型、レクタングラー型等、ラウンド型以外のコレクションであるゴンドーロ・コレクションの発表

 

 

“アール・デコ”の精神を現代に蘇らせるモデルとして重要なコレクションの一つ
その繊細な幾何学図形やピュアなラインは「上品」で「優雅」なシリーズです

 

 

『アクアノート』

 

1997年、ノーチラスから着想を得てデザインされたケースは丸みを帯びた8角形
現代的に進化したノーチラスは発表と同時に大きな話題となりました

 

 

防水性、紫外線耐性、牽引耐性に優れたハイテク・コンポジット素材である「トロピカルバンド」も発表当時大きな話題となりました
すでに存在する人気モデルを更に追求、進化させるその探求心は留まる事を知りません

 

 

『懐中時計』

 

腕時計が実用化され多くの人に受け入れらる前は時計と言えば「懐中時計」でした
そしてパテックフィリップも当然ながら始まりは懐中時計でした
パテックフィリップの持つ技術と進化の過程は懐中時計と共にあったのです

 

 

パテックフィリップでは現在でも懐中時計を少数作製していて
希少な時計愛好家やコレクターの間では今なお熱狂的に求められる逸品です

 

 

世界中の愛好家達

 

パテックフィリップの愛好家は世界中にいるのですが、誰しもが知っているような有名な方がファンに多いのもパテックフィリップ自体の魅力に繋がっているような気がします

 

上記でも書きましたが、イギリスのヴィクトリア女王を始めジョン・レノンジョージH.W.ブッシュ、日本では昭和天皇も愛用者だったようです
更に近年ではジャスティン・ビーバーリオネル・メッシといった世界中で活躍されている方々に愛用されているんですね

 

 

永久保証

 

忘れてならないのが「永久保証」です
パテックフィリップでは1839年創業からの全てのモデルに対して永久的に修理可能とうたっています
もちろん、保証期間を過ぎた時計は有償での修理になるのでそれなりの金額がかかるのですが、これはきちんとメンテナンスをしていれば半永久的に使い続ける事が出来るという証拠

 

親から子へ、そしてまたその子へと代々受け継ぐ事が出来る
目に見て触ることが出来るものを繋いでいく・・
これもパテックフィリップの魅力の大きな一つだと思います

 

 

 

まだまだご紹介しきれない、高度な技術開発の数々やコレクションの数々もあるのですが
すでにパテックフィリップの魅力としては一端はお伝え出来たのではないかと思います
多くの時計愛好家が最後に行き着くという「世界三大腕時計ブランド」
その魅力は突発的なものではなく積み重ね挙げられた努力なのかもしれません

 

高い技術力と芸術的な造形美
信頼と進化を続けるパテックフィリップから今後も目が離せません