今更聞けない!「ブルースティール」って何?ブルースティールが美しい時計
「ブルースティール」ってよく耳にしませんか?
何となく青の事でしょ?と言うのは分かります
でもカラーの事だけならわざわざ「ブルースティール」と強調する必要もないですよね?
今更聞けない!「ブルースティール」って何なんでしょうか?
ブルースティールとは?
ブルースティールとは「青焼き」された金属の事
塗装ではなかったんですね・・
では、「青焼き」とはなんでしょうか?
青焼きとは、加熱され青色になった金属の事です
そうなんです!
焼いて、あの美しい青色を出しているんです!
イメージが付きにくいですよね
金属を焼く事で、金属は酸化します
その過程で色が変化していきます
最初は黄色の様な明るいこげ茶→そこからまさに金属を焼いた褐色→そしていよいよ青色→最後に灰色
この過程の中の青色が「ブルースティール」と呼ばれています
金属に熱を加え、綺麗な青色に変化したところで終了
綺麗な青色を出すために、このタイミングが難しいとされていて、職人の技なのです!
もちろん、見た目の美しさだけではありません
焼入れをする事によって防錆や耐食性の効果も得られるのです
比較的安価な時計の場合塗装によってブルーにしているものもあったり、PVDをコーディングする手法などもある為、わざわざ手作業で難しい焼入れをされているものは高級時計の証とされています
だから、「ブルースティール針」と言うように強調される事が多いのです
ブルースティールが美しい時計
BREGUET(ブレゲ)
ブルースティール針と言われて、まず思い浮かぶのはやはり「BREGUET」ではないでしょうか?
以前も“時計の歴史を200年早めた天才「アブラアム=ルイ・ブレゲ」の凄さ!”でご紹介しましたが
時短と分針の先に特徴的な穴が開いた「ブレゲ針」は視認性にも優れており、時計界において「ブレゲ針」と言う言葉が浸透し、他ブランドで採用される事もあるほど優れているとされています
この様に「ブレゲ針」に絶対的自信と誇りを持つブレゲはブランドのロゴマークにこの針を採用している程です
そして、この自信と誇りを持つ「ブレゲ針」の多くにブルースティールが採用されています!
シルバーの文字盤にブルーが映えますよね
針が細くてもしっかり主張してくれているので、視認性も良いです
Cartier(カルティエ)
Cartierも多くの時計でブルースティール針を採用しています
また、竜頭にブルースティールカボションのイメージも強いですよね
ハイジュエリーを扱っているCartierらしい、上品さが際立つブルースティールのカボション
カラー文字盤にも違和感なく鮮やかな青がマッチしていますね
アクセントとしても優秀で、全体的な印象が上手く引き締められています
GRAND SEIKO(グランドセイコー)
“スプリングドライブ”が世界から注目を集め、日本が誇る時計ブランドGRANDSEIKOからもブルースティールを採用したモデルが発表されています
こちらの時計はマスターピース・コレクションからSBGZ003
時針、分針ではなく、秒針のみにブルースティールが採用されています
他では見ないデザインは印象的
まさにブルースティールを活かした秀逸なデザインです
A. Lange & Söhne(ランゲ & ゾーネ)
ドイツ時計を牽引するA. Lange & Söhne
世界5大高級時計にも数えられる老舗の高級時計ブランドです
ランゲ&ゾーネに関しては「ドイツ時計の最高峰【A. Lange & Söhne】の魅力に嵌る!」で詳しく書いていますのでそちらもご覧下さい!
洗練された上質な大人の時計
そんなイメージの強いL&Zですが、そんなL&Zでもブルースティル針は多く採用されています
上記左右の1815は創業者とその理念に敬意を表したモデルですが
そんなブランドにとって大切なモデルにも多く使用されている事からも、この特別なブルースティール針がどれだけ重要な役割を果たしているのかが分かる気がしますよね
如何でしたか?
ブルースティールの事、少しは分かって頂けましたか?
名だたる高級時計ブランドが愛する【ブルースティール】
その美しさと上品さ
綺麗な色を出すための技術
ブルースティール針の時計にこだわって探す愛好家がいらっしゃる事も納得ですよね
是非、ブルースティールにも注目してみて下さいね!