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時計の雑学

誰かに話したくなる、時計の雑学!「時間は何故12時から始まるの?」

公開日: 2022/02/10

1日の間で、皆さんは何度くらい「時計」を見ますか?
今、皆さんが想像した「時計」はどんな形のものでしたか?
駅や教室にあるような、壁掛けの12時間時計?
アナログの腕時計?それとも、スマートウォッチのようなデジタル時計だったでしょうか?
毎日、毎日当たり前に目にする時計、でもそー言えば・・、「時計」って不思議がいっぱいあるんです

 

 

 

 

 

0時と24時は同じか?

 

 

そもそも時計の頂点にある数字は「12」です
午前12時・・、と言えば深夜の事ですし、午後12時・・、と言えば昼間の事ですよね

 

ではその深夜12時
0時と言ったり、24時と言ったり、午前12時と言ってみたり・・
全て同じ時間の事ですが、何か違いがあるんでしょうか?

 

 

 

0時は1日の始まりの意味
24時は1日の終わりの意味があるのです

 

 

例えば  2月8日0時とは、、7日から8日になった時の時刻
2月8日24時とは、、8日から9日に変わる寸前の時刻  になります

 

つまり、同じ時刻と言うらな

 

2月8日24時 と 2月9日0時 がまさに同じ時を表しているんですね
では午前12時は、、単純に昼と夜を区別しているだけの呼び方です

 

ただ、24時間表示の場合、23:59の次は0:00になるので24時と言う時間はありません
ちょっと混乱しそうですよね

 

 

 

 

 

何故時計の頂点は「12」なのか?

 

 

そもそも、何故時計の数字は12から始まるのでしょうか?
何故、0時、1時、2時・・ではなく、  12時、1時、2時・・なのでしょうか?

 

 

「0」がない理由は簡単です
「0」の発見より、時計の発明の方が先だったからです

 

以前、この時計の雑学でも書きましたが、時計の始まりは約3000年ほど昔
古代エジプトの日時計だと言われています(誰かに話したくなる、時計の雑学!「時計は何故右回り?」

 

しかし、「0」が発見されたのは8世紀頃のインドだと言われています
このため時計の数字には「0」がないんですね

 

当たり前のように「0」を使っていますが、時計の発明の方が歴史が古いなんて驚きです
そんな古い時代から人は「時間」を必要としていた。と言う事なんです

 

 

 

 

 

時間は何故12進法か?

 

 

では何故、10進法が多いこの世の中で時間は12進法なのでしょうか?
不思議に思ったこと、ありませんか?

 

上記で書いたように、古代エジプトの人々は「時間」を必要としていました
「時間」と言う概念はまだなく、「時期」と言った方がいいかもしれません
それは、種をまく時期であり、収穫の時期であり、また、ナイル川が増水する時期です

 

 

そして、ある人が気づきました
日の出前にシリウスが見えるようになると、間もなくナイル川が増水する

 

当時の人々は夜、基準となる星を決めその星が、昼間に見えなくなり、夜また同じ場所に帰ってくるまでの時間を1日としていました、そして凡そ30日をかけて月が満ち欠けしているのを知っていました

 

 

もちろん星は、季節によって変わるので、30日毎に基準となる星を決めていたのですが
このシリウスを発見した事により、「あれ?この星、前にも見たな」となったわけです(←想像です)
そしてこのシリウスを観察し30日の12回で1年が回っている事を知るのです

 

この事から1日が30回で月の満ち欠け=1か月
1か月が12回=1年となりました

 

そしてこの時、星で時間を計っていた古代エジプトの人々は夜を12時間に分けました
すると、では昼も12時間だろうとなり昼と夜で1日が24時間になったのです

 

そしてこの後、日時計が発明されそのまま時間は24時間で計られる事になったのです
現代ではもっと詳しい事も分かるようになり
1か月は30日と31日の月があり、2月は28日で1年は365日となりました
4年に1度は閏年として2月は29日になり1年は366日
100で割り切れて、400で割り切れない年は閏年に当たる年であっても28日とする、等
複雑になっておりますが、それでも1日は24時間です

 

それって凄い事ですよね
遥か3000年の昔から星の動きだけでこの事に気づけてた当時の人、本当に凄いです
時間と天体には密接な繋がりがあり、私は、説明しようとすればするほど混乱してきそうです

 

 

 

 

時の流れと言うのは目に見えるものではなく、それに時間・時と名前が付けられ「時計」が出来たことによって初めて数字で見えているにすぎません
そう考えると、「時計」の発明って本当に偉大です

 

普段何気なく見ている「時計(時間)」も改めて考えてみると不思議や凄い発見が隠れています
今では美しい装飾に等しいムーンフェイズ(太陰暦)も昔は時期を知るための重要な機構だったのですね

 

知れば知るほど分かったような、分からないようなまさに「沼」な時間と言う概念
時計はそれを教えてくれる指針なのかもしれません