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時計の雑学

止まらない円安!高級時計への影響は?買い時や売り時ってあるんでしょうか?

公開日: 2022/09/08

目まぐるしく変わっていく世界情勢
世界中の物がどこに居たって購入できる世の中だからこそ「円安」が進む今
高級時計にもその影響は出ています
実際にはどの様な影響があるのでしょうか?

 

 

 

 

円安とは?

 

そもそも円安とはその名の通り、円の価値が下がると言う事です

 

 

1ドル=100円を基準として考えてみましょう

 

夢の様な話しですが、ROLEXの時計が1ドルで販売していたとしたら・・
秒で売り切れます・・という話ではなくて

 

1ドル=98円(円高)の場合
日本では98円で購入できるという事です
2円お得ですね

 

では1ドル=102円(円安)ではどうでしょうか?
102円での購入になりますね、2円高くなってしまいます

 

円高・円安って1ドルに対する円の価格なので私はいつも頭が混乱してしまうのですが、
つまり、1ドル=144円(9月8日現在)の現在は非常に円安が進んでいる状態と言う事になるんです

 

 

 

 

 

円安が時計市場に及ぼす影響

 

ここ数年、ROLEXが頻繁に価格改定を行っている事は皆さんもご存じの事だと思います

 

2019年10月、消費税の増税と共に価格改定
2020年1月、2021年8月
そして2022年1月に価格改定しています

 

なのになのに、2022年9月!更なる価格改定が行われました・・
その理由と言うのが、原材料の高騰と円安の煽りを受けた為だとされています

 

国内直営店や正規代理店は、海外のメーカーから仕入れを行い日本国内で販売しています

 

 

ここでまたまた、例えばですが

 

今まで1ドル=100円で仕入れていた時計を120円で販売していたとしましょう
円安が進み1ドル=140円になってしまっているのに120円で販売していては売れる毎に20円の赤字になってしまいます
これが「円安の煽り」と言われる現象ですね

 

 

なるほど、円安の煽りを受けて価格改定に踏み切るのは仕方がないのでしょう
しかし!逆に円高になった場合
1ドル=80円になったとしたら40円の黒字です、利幅は倍ですよね
その場合には価格改定で価格が下がる事ってあるんでしょうか?

 

結果、、あるにはあります

 

しかし残念ながら、モデルによっての値下げであったり、値上げ幅ほど下がる事は殆どありません

 

 

 

 

買い時?売り時?

 

これは正直ブランド毎に異なっていると思います
今回度々例に挙げているROLEXに限って言えば・・

 

価格の高騰が進み、定価では欲しいモデルを手に入れる事がほとんど出来ないのが現状のROLEX
価格改定があったとしても、中古市場の高騰価格に比べれば価格は抑えられているので
もし、貴方が欲しいと思うモデルが定価であったなら買い時でしょう

 

中古市場においてはここ数年続いていた価格の高騰が止まり、少し下がってきています
中古市場はデイトナ等の正規店では品切れが続いているモデル等が見つかりやすいですよね

 

と、いう事は・・
正規店ではなかなか見つからないモデルを見つけた場合、価格が下がってきた今は買い時と言えるでしょう

 

 

気を付けたいのは
正規店での在庫が豊富にある高級時計は、円安の現在は買い時ではありませんのでご注意を

 

そして、中古市場が動いていると言う事は
それまで抱えていた在庫がなくなったり、仕入れても売れてしまう場合
中古販売店は在庫を確保しようと、良い値段を付けてくれることが多いです

 

なので、売り時とも言えますね

 

個人的には、ご自身が欲しい!と思った時計を見つけた場合はその時が買い時だと思います
しかし、資産価値として高級時計の購入を考えている方は円安の現在は注意が必要ですね

 

 

 

 

 

どこまで進む?円安

 

24年ぶりの円安水準と言われている現在
この円安はどこまで進むのでしょうか?

 

一部の海外金融マンの中には170円台まで進むと予測している方もいるくらいです
そこまで円安が進んでしまうと高級時計の価格にもまた影響が出そうですよね・・

 

時計産業の中心地は今も昔もスイスです
有名高級時計ブランドも多くが海外ブランドです
円相場の影響を受けやすいと言う事です

 

高級時計に限らず多くの物を輸入に頼っている日本では円安の影響が生活に直結しています
経済の回復を願うばかりですね