誰かに話したくなる、時計の雑学！「“時”に関することわざを知ろう」
公開日: 2022/09/09
日本には沢山の「ことわざ」がありますよね
「ことわざ」とは昔から言い伝えられている訓戒や風刺等を内容とする短い句の事
その中には“時間”に関係しているものもたくさんあるんです
今回は“時間”に関する「ことわざ」について調べてみました！
ことわざ
日本には沢山の「ことわざ」があります
『逃げるが勝ち』のように小学生3～4年生で習い始めるものもあれば
『羹に懲りて膾を吹く』のように難しいものまで昔の人は本当に上手く言ったものですよね
ちなみに『逃げるが勝ち』はその場は相手に勝ちを譲った方が、大局的に見れば勝利を収める事に繋がると言う意味
『羹（あつもの）に懲（こ）りて膾（なます）を吹く』は羹＝熱い吸い物に懲りて膾＝冷たい和え物を吹くと言う事で、前の失敗によって必要以上に用心深くなることの例えとして使われています
このようなことわざは世界中でみられるもので
アメリカでは『The pen is mightier than the sword.』ペン（言論）は剣より強し等がありますし
ヨーロッパにも『Après la pluie, le beau temps』雨が止んだ後には、良い時が訪れる等があります
ちなみにこれは日本で言う『やまない雨はない』に近いですね
“時”に関することわざ
では、実際に“時”に関することわざを見ていきましょう
きっと一番有名なのは
『時は金なり』でしょうか？
現在では時間はお金と同じように大切なものなので無駄にせず有意義に使いましょうと言う意味です
元々はアメリカのベンジャミン・フランクリンの言葉とされていて「Time is money 」が語源とされています
「機会損失」の意味合いが大きかったようです
経済学者でもあった人物の言葉ですので、経済的な意味合いが大きかったんですね
『彼も一時此も一時』
かれもいちじこれもいちじ、事情の変化に従って最適な道を選ぶと言う意味
栄枯盛衰も一時限りという意味でも使われます
『勝負は時の運』
しょうぶはときのうん、勝負に勝つのも負けるのも時の運・不運によるものであって、必ずしも実力によって決まるのではないと言う意味
『時は得難くして失い易し』
ときはえがたくしてうしないやすし、好機は滅多に巡ってこないものであり、かりに巡ってきてもすぐに過ぎ去ってしまうものであるので、うかうかとしていてはいけないと言う意味
『一時違えば三里の遅れ』
ひとときちがえばさんりのおくれ、一時でもぐずぐずしていて進まないと、旅の行程は三里遅れると言う事で
少しぐらいと思って油断していると大きな差がついてしまうと言う意味
『貧乏難儀は時の回り』
びんぼうなんぎはときのまわり、貧乏したり、難儀をするのは時のめぐりあわせなので悲観する事はないと言う意味
『朝顔の花一時』
あさがおのはなひととき、朝顔の花がしぼみやすい事から物事の衰えやすい事の例えとして使われています
『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』
きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ、自分の知らない事は積極的に聞いた方が良いと言う意味
『時に遭えば鼠も虎になる』
ときにあえばねずみもとらになる、時流に乗って地位を得れば才能のない者でも権力を振るうようになる事の例え
『一日再び晨なり難し』
いちじつふたたびあしたなりがたし、一日の間に朝は２回来ないという意味から時間を大切にして勉学に励みなさいという戒め
『一日千秋の思い』
いちにちせんしゅうのおもい、一日が千年に感じるほど長いと言う意味から未来の事柄を待ち焦がれる気持ちの表現
これが恋愛に関して言うなら『一日逢わねば千秋』いちにちあわねばせんしゅう、と一日逢わなければ千年逢っていないほど長く感じるとなります
時や時間、時期に関することわざって沢山あるんですね
当たり前ですが、他にもまだまだあります
今回いくつかピックアップしていて思ったのですが、「時間」は過行くもの、流れていくものという捉え方がしっかりされていますよね
なので「時間」を大切にしなさいという教訓が多いような気がします
後は、「時」は巡っているからこそ、時流を読め！という教訓のようなものも多いですね
諺や慣用句って学生の頃あまり意味も分からず覚えただけでしたが
自身が大人になって「時間」は全ての人に平等に止まることなく流れていると実感すると
本当に上手く詠んでいるのだな、と思います
「時間」は変わることなく流れているけれど、「時間」の長さは人によって違います
今日も明日も、大切にしたいですね