時計の雑学

今更聞けない、、【ref.　(レファレンスナンバー）】について知っておこう！

公開日: 2021/08/17

腕時計にはレファレンスナンバー（ref.）と言うモノが存在しています
日本語で言うと「型番」です
愛好家の間では当たり前の「レフ」、貴方はちゃんと知っていますか？

reference number　（レファレンスナンバー）とは

モデル毎に振り分けられた製品番号の事
腕時計が大量生産出来るようになり、そのモデル数も増えてきた1930年代頃時計産業の盛んなスイスで始まったとされています
各時計ブランドはこのレファレンスナンバーによって製品の管理をしているんですね

通称「レフ」と呼ばれる事が多く、HPなどでは「ref.　〇〇」と表記されています
見た事ある！という方も多いのではないでしょうか

そしてこの「レフ」各時計ブランドがそれぞれ独自に設定しているものなので、ブランド毎に色々な種類があります
さらに、モデル番号だけでなく使われてる素材や石なども区別する為長くなっていく傾向があるのです

私にはとても覚えられません・・

しかし、腕時計は同じモデルでもステンレスやプラチナ等の素材違いや、ダイヤモンドやサファイヤ等の石の有無など、そのヴァリエーションは多岐にわたります
ショップに問い合わせなどをする際にもモデル名ではなくレフ番を聞かれる事が多いですね

ここで気を付けておきたい「シリアルナンバー」

シリアルナンバーとは個体番号の事で、時計一つ一つについています

腕時計には「レファレンスナンバー」と「シリアルナンバー」が付いていて
型番は同じモデルの時計であれば当然同じナンバーですが、個体番号は時計そのものに付いている番号で同じではありませんので気を付けましょう！

rolexの場合

文章だけで説明するのは難しいので、実際のレファレンスナンバーを例にして見てみましょう
今回は有名時計ブランド【Rolex】を例にしてみます

rolexの中でも高い人気を誇る「デイトナ　8Pバケットダイヤ/3Pダイヤ」
デイトナ初のプラチナ製となったこのモデルはアイスブルーの文字盤が印象的な有名モデルです

この時計のレフは「116506A」です
これを分解すると

となるんです
少しは分かりやすくなったでしょうか？

しかし、同じ「コスモグラフ　デイトナ」にも　165　と　1165　の二種類あったり
その他、例外的に付けられる番号もあるので必ずこうなっています！と断言出来るものではありません
あくまでも参考としてご覧下さい

rolexの場合・・
（とても種類が多いので一部抜粋です）

モデル番号

こんな感じでしょうか
ご覧になって分かる通りヨットマスターとヨットマスターⅡ、シードゥエラーは同じ番号だったりします

ベゼルの形状

0	ポリッシュドベゼル（加工のないノーマルなもの）　他
1	ファインリーエンジンターンドベゼル（全体にマット加工、5分毎に鏡面加工）　他
2	エンジンターンドベゼル・タキベゼル（1分毎に鏡面加工が入っている）　他
3	フルーテッドベゼル（山型にカットされた波の様な加工）　他
4	手彫りベゼル（手彫りの特殊な加工）　他
5	ピラミッドベゼル（三角錐の加工）　他
6	回転ベゼル

素材の種類

装飾など

同じベゼルでも形状は数字で表され、カラーは装飾でアルファベットで表されるんですね
こうやって見ていくと面白いです

ただ、最初にお伝えしたようにモデルや装飾は本当にたくさんの種類があるので
今回ご紹介したのは極々一部になります・・

これがオーデマ・ピゲのレフになると・・
15707CB.OO.A010CA.01　や　15210CR.OO.A002CR.01　となります

パテック・フィリップのレフは
5120J-001　や　5712R-001　となります

レファレンスナンバーは本当に種類が多くあるので全部を覚えている人なんているんだろうか？と思ってしまいますが、そんなレファレンスナンバーだからこそ！

「”116506A”って本当に贅沢な時計だよねー」なんて言われたら

この人なんか凄い！と思ってしまいますよね・・
奥が深いレファレンスナンバー
今回は少しでも分かって頂けたでしょうか？

また機会があれば、それぞれ各ブランド毎のレファレンスナンバーの見方を掘り下げてみたいと思います