時計の雑学

高級時計、新品購入と中古品購入どちらがお得なの？

公開日: 2021/04/23

高級時計の購入を考えた時、中古品ってどうなのかな？と、迷われる事ありますよね
正規販売店で新品を購入するのがいいのか？　中古品購入でも問題ないのか？
新品と中古品それぞれのメリットとデメリットを知っておきましょう

中古品って？

そもそも新品と中古品の境はどこにあるのでしょうか？

中古品を扱うには古物営業法に従って古物商許可証を取得する必要があります
なのでここでは古物法によって定められている中古品に沿って見てみましょう

・一度使用された物品
・使用されない物品で使用のために取引されたもの
・これらの物品に幾分の手入れをしたもの

とされています
法律用語ってどうしてこんなに難しいんでしょうか？
分かるようで、分かりませんよね？
要約すると

一度でも使ったか、使ってなくても使う事が目的で買ったもの
またはそれを修理・修復したもの

と言った感じでしょうか
もちろん、使用の為には買ってない！転売の為だ！なんて理論は通用しません
転売の為に購入、販売するには古物商許可証が必要です
古物商許可証を持たない人が中古品を売るには使用の為に購入したものか使用したものでなければなりません

中古品のランクって？

ネット等で販売している中古の商品を見ていると、よく見かけるのが「ランク」
これはその中古品の使用感を表しているのですが、会社や店舗によってその基準は様々です
新品・未使用品は何となく綺麗そうだと想像できますがそれ以外のSランクやAランクなどの表示は販売店によって基準が違うので気を付けましょう

一度Aランクの商品を購入して綺麗だったからといって、別のお店のAランクが同じように綺麗とは限りません

腕時計を新品で購入した場合のメリット

・それは何と言っても安心感でしょう
正規店で新品購入した場合、間違いなく「本物」である。という安心感があります

・次に正規販売店での様々なサービス
正規販売店で購入した場合様々なサービス（正規店での保障期間等）が付いている場合があります

・ステータス性の充足
購入した時計の初めてのオーナーである事が満足感や充足感に繋がります

腕時計を中古品で購入した場合のメリット

・先ずは価格の安さでしょう
これは中古品の最大の特徴ですね、商品によっては半値程で手に入る場合もあります

・リセールバリュー時の価格差が少ない
どんなに状態が綺麗でも、未使用品であってもリセールは「中古」になってしまう為どうしても価格は落ちてしまいます
しかし、中古で購入した商品であれば元々の価格が低いので価格差が出にくいのです
購入当時より人気が上がっていたり、製造が終了していた場合には価格が上がっている場合もあります

・アンティークや生産終了モデルが購入できる
毎年新作の発表に伴って残念ながら生産が中止になるモデルも存在します
生産が終了したモデルは在庫がなくなれば正規店では購入できませんが中古品であれば入手が可能です

腕時計を新品で購入した場合のデメリット

・価格が高い
中古購入に比べるとどうしても高額になってしまいます

・リセールバリューの価格差が大きい
未使用であろうと、中古品になってしまうとどうしても価格差が大きく出てしまいます

腕時計を中古品で購入した場合のデメリット

・付属品が揃っていない（目立った傷が有る）場合がある
純正のBOXやケースなどがない（本体のみ等）場合があります
また、商品本体の状態は良くても、BOXに傷や汚れ等がある場合があります

・メーカー保証の期間が短い（ない場合もある）
メーカー保証は正規店購入の際に付きます、なのでそこからどれくらい経っての購入かによって保証期間が短くなったり場合によってはない事があります
しかし、個人からの購入ではない中古販売店からの購入の場合は販売店が独自の保証を付けている場合がありますので安心です

・本物かどうか不安
最近ではメルカリやラクマといった、個人の間での売買が可能です
販売店では知識の豊富な鑑定士がしっかり真贋を確かめる事が出来ます（場合によってはケースを開け内部の機構で判断する場合も）が個人のやり取りではそこまでしっかり確かめる事が出来ません

高級時計には中古品になっても1000万を超える高額な時計がたくさん存在します
もちろん、一生物として正規店で購入する事も素敵です

しかし、中古販売店では外装仕上げ等によって目立った傷が取り除かれていたり、中古品であっても新品のような状態のものが多いですので、ファッションや、何本か持ちたい、資産として考えている。といった場合には中古品で優良な物を探す方がお得が多そうですね！