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時計の雑学

驚愕の超高額腕時計、それでも選ばれるリシャールミルの奥深さ

公開日: 2021/06/29

2001年創業と、ブランドとしては若いリシャールミルが何故ここまで有名になったのか?
高級腕時計の中でも群を抜いて「超」高額なリシャールミルが何故選ばれ続けているのか?
知れば知るほど奥深い【リシャールミル】について深堀です!

 

 

 

 

リシャールミルの誕生

 

 

2001年、数々の高級ハイジュエリーブランドのウォッチ部門に携わっていたリシャール・ミルがスイスで設立した時計ブランド
100年以上の歴史を持つブランドが多い高級時計界においては、まだまだ若いブランドです

 

この若いブランドは先ずデビューが鮮烈でした
2001年、初めて発表されたリシャールミルのモデルRM 001 トゥールビヨンはブランド初のリリースにも関わらず世界限定17本、1000万を軽く超える価格で発表されたのです

 

これは当時の時計業界の中でも「超」が付く高額な価格でした
もちろんこれらは時計業界に衝撃を持って伝えられ、皆がこの新しいブランド「リシャールミル」に注目したのです

 

 

 

 

リシャールミルの時計は何故高い?

 

有名高級時計ブランドでも比較的お求めしやすい低価格のモデルから、ため息が出るような高価格のモデルまで価格の幅はありますよね
雲上ブランドとされているオーデマ・ピゲやパテック・フィリップでも低価格なモデルは300万以下のモデルも存在しています

 

が、リシャールの時計は全モデルが高価格!
定価500万弱のモデルも存在しますが、その殆どは1000万超え
なんと超えのモデルも多数存在しています

 

億超え・・
東京都内に家が買えますね・・

 

リシャールミルのブランドマーケティングは他のブランドと一線を画しています
ブランドの創設者であるリシャールが生産コストを顧みず自身が目指す最高の時計を追求し作り上げた結果
技術、性能、素材全てにおいて最高の時計が完成しましたが、価格も膨らんでしまったわけです

 

しかし、完成した時計はそれまでの常識を覆すほど高性能なものでした

 

人間工学に基づき着用感を最大限まで最適にしたトノーケース
航空宇宙産業やF1のレーシングカーに用いられる新素材を応用し精密機器である腕時計に驚くほどの堅牢性を持たせることに成功しています
また、複雑機構であるトゥールビヨンを搭載しながら20gと言う軽さを実現しています

 

もちろん一本一本が全て職人の手仕事
ゆえに生産できる本数にも限りがあり、リシャールミルから発表されるほとんどのモデルが世界限定販売となっているのです

 

さらにリシャールミルの顧客層は最初から世界の富裕層にターゲットが絞られています
本当に素晴らしいものなら1億でも2億でも・・と言う人たちが世界中に一定数存在しています
そんな億万長者をターゲットにしている為、大量生産でなくていいのです
ブランドのデビューモデルが限定17本と言う事にも納得ですね

 

ただ、これはリシャールが作りたい時計を作る為、と戦略が交わった結果と言うのが大きいでしょう
一本一本に最高の技術と材料を追求している為一本を作るのに大変な時間がかかるのです、必然的に大量生産は出来ないんですね

 

それでもリシャールが追求したい時計はまだまだ彼の頭の中にあるようで
ブランドの創設から20年、現在では80以上のモデルが発表されています

 

 

 

 

リシャールミルの代表モデル

 

 

 

リシャールミルの歴史はここから始まったと言って過言ではないと思います
歴史的なブランドデビューのモデルです
このモデルの発表時、大勢の人の前で躊躇なく時計を地面に叩きつけたと言われています
そうすることで複雑機構であるトゥールビヨンを搭載しているにも関わらず衝撃にどれほどの耐性ががあるか実践して見せたんですね
実際の話かどうか、私には分かりませんがそんな逸話が残るほど衝撃のデビューとなった事は間違いないでしょう

 

 

 

 

 

2005年に発表された、リシャールミルのレディースモデル
それまで革新的な技術と素材開発、メカニックな表情と合わせて男性に支持が多かったリシャールミルですがこのレディースモデルの発表により、究極の美をも追求しそのテクノロジーとの完全な融合は新たに時計界に衝撃をもたらしました
もちろん、女性からの支持も多く集めるようになります

 

 

 

 

 

なんとこちら風防だけでなくケースそのものがサファイアクリスタルで製造されています
地盤・ブリッジ・3番車までもがサファイアクリスタルで製造されています
勿論トゥールビヨンも搭載でその耐衝撃性は言うまでもありません
この透明で美しいモデルは世界限定10本で発表された希少なモデルです

 

 

 

リシャールミル」これまでは私自身、こんな高額な時計に実用性があるのか?
購入する人がいるのか?
どうしてこんなに高額である必要があるんだ?
など、懐疑的なイメージを持っていました

 

しかし、今回リシャールミルについて書いてみて
それは高額になるよね・・、と納得してしまいました
そして、日常で使う時計である事も確信しています

 

ブランドの戦略ももちろんあるでしょうが、それよりはリシャール自身の時計への飽くなき追求の結果という印象をうけました
小さな小さなネジの一本までこだわり追求して製造されるリシャールミルの時計はまさに究極の時計と言えるかもしれません

 

これからのリシャールミルにも注目ですね!