時計の雑学

時計の枠に収まらない！進化し続ける美への探求「フランクミュラー」の世界

公開日: 2021/05/19

数ある高級時計ブランドの中で、日本においてのその知名度はロレックスに次ぐのではないでしょうか？
今回は時計だけには収まりきらない、「美」へのこだわりと共にフランクミュラーについてご紹介します

FRANCK MULLERの誕生

1958年、時計産業では最も有名なスイス、ラ・ショー・ド・フォンで生を受けたフランクミュラー
幼少期から時計作りに目覚め、才能を育てていきます
ジュネーブ時計学校在籍時、３年間で履修するべき単位を１年で修得、様々な優秀賞を獲得した事からもその才能の素晴らしさは想像に難しくありません
なんと、「１本分のロレックスのパーツを渡され、それを組み上げる」という卒業試験時には自身

1992年には自らの会社を宝飾技師であるヴァルタン・シルマケスと共に設立
時計と宝石の組み合わせによる作品を創作します

厳格であったスイス人の父から精密機器へのこだわりと
陽気であったイタリア人の母から美しいものを愛する感覚を
身近に感じ育ったフランクミュラーは自らの才能を開花させていったのかもしれません

FRANCK MULLER WATCHLAND

1986年、フランクミュラーは最初の本拠地として創作工房をスイスのジャントゥに構えました
その後1995年、同じジャントゥの程近くにあるネオ・ゴシック様式の城館【レ・ザマンドリエ】に本拠地を移します
「時計を創作するのにふさわしい、理想の環境を備えた場所」としてこの地を【FRANCK MULLER WATCHLAND】と定めました

このwatchland、目の前にはアルプス三大名峰モンブラン、眼下にはスイスとフランスにまたがる美しいレマン湖を見下ろし、ネオ・ゴシック様式の城館レ・ザマンドリエを中心として、広大な森と芝が連なっています
美しい景観を崩さないようネオ・ゴシック様式を踏襲し増築された建物が並びまるで中世ヨーロッパの村の様な美しさ
これらが、時計を創作するための場所として用意されたというのですから驚きです

実際にこの場所でムーブメントやデザインのアイディアはもちろん設計、組み立て、貴金属の細工等時計製造の全ての工程が行われているそうです

このwatchlandだけでも、フランクミュラーの「美」へのこだわりが分かりますよね

FRANCK MULLER FUTURE FORM

「時の哲学者」と謳われるフランクミュラーは時計の枠にとらわれず「時」を感じ楽しむヒントは日常生活の中にあると考えるようになります
結果、2014年には「FRANCK MULLER FUTURE FORM」を誕生させます

FRANCK MULLER FUTURE FORMは「時」をいかに幸せに過ごすかという考えから
食事を楽しむためのテーブルウェア、生活を楽しむための家具など、「時間と空間」を幸せで彩るための様々なアイデアが形になっています

FRANCK MULLER　pâtisserie

贅沢で幸せな時間を楽しむためのテーブルウェアは整いました、次に必要なのはやっぱり美味しい「お菓子」ですよね
FRANCK MULLERではお菓子も手掛けています、それが「FRANCK MULLER　pâtisserie」

なんと、一粒2592円もする“マロングラッセ”があります
どんなお味がするんでしょうか・・、食べてみたいです
間違いなく幸せな時間が流れると思います

イタリア語で「貴婦人のキス」という意味なを持つ、バーチディダーマ
こちらは15個入りで一箱4320円の焼き菓子
ちょっとした手土産に最適です

「美」へのこだわりが詰まる芸術の時計

フランクミュラーがいかに「時」と「美」にこだわっているかは、お分かりいただけたと思います
では、実際FRANCK MULLERの時計はどれほど美しいのでしょうか？

こちらの時計、7 DAYS POWER RESERVE SKELETON　ref:7880BS6SQT
両面スケルトン、手作業で組み立てられたブリッジの美しさ
宝石が散りばめられているわけではないですが、機能美の美しさが私たちを魅了しますよね

LONG ISLAND DIAMOND　ref:952QZRELMOPDCOLPEONY 5N
マザーオブパールが輝くダイヤルに咲き誇っているのは牡丹の花
ベゼルにセッティングされたダイヤモンドは繊細で一枚の絵画の様な美しさです

FRANCK MULLERは誰もがその名を聞いたことがある有名ブランドです
でもこんなに「時」にこだわりを持ち、「美」を追求しているブランドだとは知りませんでした
フランクミュラーのこだわりのその先、これからのフランクミュラーに注目です