大事な時計を守るために知っておきたい、【時計の大敵】
せっかく手にしたお気に入りの「時計」、日常生活の中でうっかり壊してしまいたくないですよね?
その為にも時計の【大敵】をしっかり知っておきましょう
時計の3大大敵
時計は精密機器です
あの小さなケースの中では小さな機械達が正確に動作し、絶えず正確な時刻を教えてくれるのです
そして、精密機器である「時計」には大敵とも言える「弱点」が3つあります
・衝撃
・水
・磁気
です
それぞれ、詳しく見ていきましょう
水
当たり前ですが、「水」そのものはもちろん、「湿気」にも弱いとされています
何故、水に弱いのか?
水や湿気により、内部の精密機器が錆びてしまう事が良くないのです
機械が錆びてしまうと、正確に作動しなくなったり、動かなくなってしまう事も・・
ですので、腕時計は基本的に水に濡らさないよう気を付けましょう
防水性能
もちろん、腕時計には防水が施されており
日常生活防水からダイバーズウォッチと呼ばれる深水に耐えうる防水性を付加したものまで様々なモデルが存在しています
しかし、残念ながら日常生活防水では2~3気圧防水しかなく
ちょっと雨に濡れる、腕時計嵌めたまま洗顔してしまった等のごく少量の水に対する防水性しかありません
雨にだって降り方があり、最近のゲリラ豪雨などは「ちょっと雨に濡れっちゃった」になるのでしょうか?
怪しいところですよね?
防水性の表示には段階がありますので、ご自身の時計の防水性をきちんと把握しておきましょう
腕時計の防水性の事は 「防水表示 Mと気圧の違いって」で詳しく書いていますので是非、読んでみて下さいね
腕時計は大敵の「水」の内部侵入を防ぐ為、様々な防水対策が施してあります
しかし、残念なことに経年劣化などによってその防水性が下がってしまう事もよくある事なのです
ケース内に曇りが発生してしまった場合は、特に防水性が劣化しているケースが多いのですぐにメンテナンスやOHに出して改善しておきましょう
湿気が高い場所や水気の多い場所に腕時計を持ち込まなければならない時には、竜頭がしっかり締まっているかなどもチェックしておきましょう
衝撃
精密機器ですから当たり前ですよね
いくつものパーツが組み合わさり動いている時計は、1つのパーツに不具合が出ると他の部品に影響を及ぼしてしまいます
衝撃によって、たった一つの部品にズレが生じただけで、時計自体が動かなくなる原因となりうるのです
文字盤を保護しているガラス
こちらも最近では衝撃に強いとされているサファイアクリスタルを使用しているブランドが多いのですが
それでもガラスはガラスです
強い衝撃を受けると割れてしまう事もあります
その拍子に、針が落ちてしまったり・・なんて事になったら大変です
使用していない状態でも、高い位置で保管するのは避けた方がいいかもしれませんね
また、日常生活でそんなことをいちいち気にしたくない!
という方には耐衝撃性に優れたモデルを選ぶのもいいかもしれません
磁気
普段の生活の中で、最も気にしていないけど、もっとも身近な大敵が「磁気」かもしれません
何故磁気が時計にとって大敵なのかと言うと・・
機械式時計の場合、「テンプ」と呼ばれる振り子のような役目をしている部品が「正確に動く」事によって時刻を「正確に刻んで」いるのです
磁気を浴びると部品が磁化してしまい、「テンプ」の動きが不安定になってしまうのです
その結果、動きが正確でなくなり、時間を刻む速度も正確でなくなり時刻にズレが生じてしまうのです
機械式時計だけではありません
磁気はクォーツ式時計においても影響を与えてしまう恐れがあるので気を付けましょう
とは言え、私たちの周りには携帯、PC、タブレットといった磁気を発生させる機械が溢れています
腕時計ブランドも対策していないわけではありません
ISOやJISの規格で耐磁性能の規格が定められており、ある程度の耐磁性能が備わっている時計が多いです
しかし、「磁気帯び」も目に見えるわけではありません
単純に「磁気を発生させるものから距離を取る」だけで防げる事もあります・・、が
仕事でPCを使用する度に腕時計を外す・・なんていうのは現実的ではありませんね
勿論、保管場所はある程度考えた方がいいでしょうが、着用中はそこまで気を使っていられません
ご自身が一日中PCを触っている仕事・・とか
携帯やタブレットが手放せない・・なんて方には
最近では耐磁性能に特化した素材を使用したモデルなども発表されていますのでそちらを参考にしてみるのもいいかもしれません
如何でしたか?
水や磁気って当たり前なんですけど普段はあまり意識していませんよね
でも時計はとても繊細な機械なので、改めて「保管場所」の確認などはしておきましょう
ご自身の生活スタイルにあった時計を選んで、時計を楽しみたいですね