秋の長雨、台風の季節がやって来る!大切な時計の防水性を確認しておきましょう!
9月の中旬から10月初旬にかけて続く長雨の事を「秋の長雨」と言います
「秋霖(しゅうりん)」と言われる事もあるようです
貴方の大切な時計を守る為、防水性を確認しておきましょう!
時計の大敵「水分」
何度もお伝えしていますが「水分」は時計にとって大敵です
「湿気」にも弱いとされています
これからの季節、秋の長雨に加え台風の発生が多くなったり、最近では新たに「線状降水帯」なんて言葉も出てきましたよね
ゲリラ豪雨もそうですが、短期間に記録的な豪雨が降る事が多いようです
昔とは降り方が変わってきた「雨」
ご自身の時計の防水性能を今一度確認しておきましょう
防水機能
腕時計には「防水時計」と「非防水時計」があります
「水分」は今も昔も時計にとっては大敵なので、各ブランド防水機能を高めるための研究開発には力を入れている様です
その甲斐あって、現在の腕時計は「防水時計」が殆どです
アンティーク時計などは「非防水」が多いので気を付けて下さいね
さて、「防水時計」といってもその防水性は時計によって様々
日常生活防水である2~3気圧防水(WATER RESISTやW.R)や5気圧防水(WATER RESIST5BARやW.R5BAR)
日常生活強化防水とされる10気圧防水(WATER RESIST 10BARやW.R.10BAR)等があります
これ以上の防水性を備えているものは殆どがスポーツウォッチに分類され、ダイバーズウォッチ等防水に特化した時計となってきます
ダイバーズウォッチ等、防水性に特化した時計は「AIR DIVER’S 〇m」や「HE-GAS DIVER’S 〇m」と表記されAIR DIVER’S 100mの場合水深100mまでの空気ボンベを使用する潜水が大丈夫とされています
同様にHE-GAS DIVER’S 〇mなどは飽和潜水時計とされていて、空気ボンベを使用した潜水よりはるか深くの水深まで潜れる仕様となっています
気圧表示の物は「その気圧まで耐えうる」と言う事
つまり、10気圧までは耐えられますが、実際水深100mで動いた場合10気圧以上の圧が掛かってしまい故障の原因になると言う事です
AIR DIVER’SやHE-GAS DIVER’S等のダイバーズウォッチは「M」表記となっており、その表記の水深までは潜っても(その水深で動いても)大丈夫と言う事なのです
昨今の豪雨
冒頭でも書きましたが、近年の雨の降り方は10年前に比べると大きく変化しています
ゲリラ豪雨や線状降水帯といった異常気象は近年では常態化しつつありますよね
前段の「防水機能」でお伝えした日常生活防水
特に2~3気圧のものは一応防水時計に分類されていますがその防水性は
・ちょっと雨に濡れても大丈夫
・汗かいても大丈夫
・洗顔時に多少飛沫がかかっても大丈夫
といった程度
5気圧防水になったとしても
・水仕事(農業や漁業、食器洗い)
・水上スポーツ(釣りやヨット)
程度の防水性能となっています
5気圧で食器洗いって少し驚きですよね?
実際2~3気圧の防水性では殆ど防水性がないと思っていた方が安全かもしれません
その様な防水性で昨今のゲリラ豪雨に耐えうるのでしょうか?
豪雨に遭遇した際の対処法
実際、食器洗いの際にも外すことが推奨されている2~3気圧防水では
昨今の豪雨に耐えうるとは思いません
一番は雨予報の日には着用を避ける事
ですが、そうそう天気予報ばかり気にしてもいられません
もし、傘のない状態で豪雨に遭遇してしまったら・・
腕時計は外して内ポケットやカバンの中にしまう事をお勧めします
それでも、傘のない状態の場合全身ずぶ濡れなんて事もありますよね?
時計は「湿気」にも弱い精密機械です
ポケットやカバンに入れたからと言って安心は出来ません
雨を回避した後にはすぐに水分を拭き取ったり、乾燥させるなどの対処をしましょう
時計が濡れている状態でのリューズ操作は最も故障の原因となりやすいので、気を付けましょう
・大切な時計を守るために
携帯電話が普及し、スマートウォッチが台頭している今
手の掛かる機械式高級時計は手間に思われるかもしれません
しかし、手間が掛かる分愛着が湧くことも事実
携帯やスマートウォッチにはない手仕事の美しさがある事も事実
ご自身の大切な時計を守る為、本格的な台風シーズンの前に防水性能の確認をしておく事をお勧めします!