何かと忙しい年末、時計のメンテナンスも忘れないようにしておきましょう
11月も中旬になり、何かと忙しい季節になりました
今年のうちに、あれをやっておかないと・・、と思う事案外沢山ありますよね
皆さん、時計のメンテナンスも忘れずにやっておいて下さいね!
時計のメンテナンスとは?
時間を手軽に知る事が出来る腕時計
人が使う「道具」として便利な精密機械です
高級時計ではその素材も高価な貴石やゴールド、プラチナなどが惜しげもなく使用されていたり
“資産価値”も十分です
大切に使用すれば親から子へ、引き継ぐことが出来る「道具」です
しかし、“使用できる”と言う事は消耗すると言う事でもあります
特に精密機器である時計は絶えず動いているモノ
衝撃や磁気、水分などから気を付けていても、消耗する事は避けられません
オーバーホールの必要性
長く綺麗に使用する為に大切な事の1つが【オーバーホール】です
以前にもオーバーホールの必要性は「オーバーホールは本当に必要なのか?」でも書きましたが
オーバーホールとは
“機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組み立てを行い、新品時の性能状態に戻す作業” の事
この作業が機械式時計の場合では3年~4年に一度必要とされています
時計の内部では、いくつもの小さなパーツが動いています
普段の使用時には分かりにくいですが経年劣化により、潤滑油が減少していたり
防水パッキンが傷んでいたりする事も・・
これによって摩擦が大きくなり最悪の場合はパーツが破損してしまったり
防水機能付きの時計のはずが内部に水が浸入してしまう事もあるんです
状態が悪くなってしっまてからの修理の場合、パーツの交換が必要になったり
最悪の場合にはムーブメント全体の交換になる事もあるんです
そうなってしまったら、金額も大きくなってしまいますし、修理期間も長くなってしまいます
この様な最悪の事態を避けるためにも、オーバーホールで定期的に内部を点検し
劣化部分の早期発見修理する事が長く使う為に大切な事とされているんです
とは言え・・、
オーバーホールはしょっちゅうするものではありませんし、自分で出来る事でもありません
では年末に、自分で出来るメンテナンスとはどんな事があるのでしょう?
時計のセルフメンテナンス
手首に着用して使用する時計
汚れや傷みの大きな原因の1つに「汗・皮脂」があります
メタルストラップの場合でも目立ちませんがダメージは蓄積されていくもの
自分で出来る範囲で綺麗にしておきたいポイントですね
・時計の表面に付いた汚れを取る
クロスなどの乾いた清潔な布で時計表面の汚れを拭き取りましょう
(この時、細かな繊維などが落ちやすい布を使用すると故障の原因となりますので避けましょう)
※注意点としては、風防を拭くとき!
汚れがあるのに押さえつけるように拭くと擦れて傷の原因になってしまいます
風防は研磨が出来ませんので傷が付いた場合交換になってしまいますので気を付けましょう
汚れやごみを払うように優しく拭いていくのがポイントです
・細かな汚れを取り除く
ベゼルとケースの接合部分や裏蓋の接合部分等に溜まった細かな汚れやゴミはつまようじなどで除去します
キーボードの汚れ取りなどに使用するエアーダスターなどを使用するのもいいかもしれませんね
※ブレスレットのコマの隙間もお忘れなく!
上記2つは比較的簡単に自分で出来るメンテナンスで、実は毎日行いましょう!と言われる事も
でも実際の日常生活で毎日この作業を行うのは結構な手間ですよね
なので、週に1回、月に1回、など自分の出来る範囲でお手入れ出来るといいですね
意外と放置してしまうのがダイバーズウォッチの回転ベゼルやクロノグラフのプッシュボタン
・回転ベゼル&クロノグラフのプッシュボタン
ラグスポ人気が続きダイバーズウォッチやクロノグラフに人気が集まっています
しかし!日常生活の中で実際にその機能を使う事ってあまりないのが現状ですよね
そこで気を付けておきたいポイントが“定期的に機能を使う”と言う事です
回転ベゼルは定期的に回しておきましょう
プッシュボタンも正しく機能するか定期的に実際に可動させておきましょう
長い間放置してしまうと、汚れが固着し固まってしまい動かなくなってしまう事があります
機械式自動巻きの腕時計は長期間使用しない場合はワインディングマシーンなどで動かしながら保管するのが良いとされる程使用する事を前提として作られています
高額な機械式時計は精密機械と言う事もあり
自分でどこまで手入れしていいのか迷ってしまいますよね
もちろん、専門的な知識がない場合ムーブメントの分解は絶対に行わないようにしましょう
裏蓋を開ける等も、知識のない方はお勧めしません
時計の部品は小さなネジ1本も重要な役割を担っており無駄なパーツはありません
万が一、1つでも部品を無くしてしまったら、それだけで動かなくなってしまいます
しかし、時計を分解せずに自分で行える日々の掃除だけでも
時計にとっては重要なメンテナンスになるんです
年末、お部屋の大掃除と共に時計のメンテナンスや可動チェックも行っておきましょう
大事な時計、大切に長く使用して下さいね