クロノグラフを徹底解説、その魅力に迫る!
機械式時計の中でも高い人気を誇る【クロノグラフ】
その人気故、認知度は高いですが実際の機能はよく分からないという人も多いのではないしょうか?
今回は人気の【クロノグラフ】、その魅力を分かりやすく徹底解剖します!
クロノグラフって何⁉
結局クロノグラフって何なの?という方の為に・・
クロノグラフとは、時間を計測する機能の事です
「ストップウォッチ機能」と言った方が分かりやすいかもしれません
ストップウォッチ機能の付いた時計自体をクロノグラフと呼ぶこともあります
【クロノグラフ】とは「クロノス(時間)」と「グラフォス(記す)」が合わさった造語で時間を高精度で記す事を表しています
基本的には、スタート・ストップ・リセットによって時間を計測するのですが
スタート→ストップ→リセットの順で正しく操作しなければ故障の原因になってしまう事もあります
腕時計の小さな文字盤の中で時間を計るために、通常の時計で秒を刻んでいる秒針がクロノグラフ秒針となっています
この針はクロノグラフ機能を動かした場合に動く為、通常時は12時位置に静止しています
では、通常時の秒はどこで分かるかというと、スモールセコンドとして別の位置に配されています
注)図は一般的な一例であり、デザインや仕様により配置は変わりますのでご注意下さい
クロノグラフの種類
クロノグラフには「時間の計り方」と「メーターの種類」によっていくつかの種類に分かれています
先ずは、時間の計り方よって違うクロノグラフをご紹介しましょう
クロノグラフの一番ベーシックな仕様のものは、スタート・ストップ・リセットを用いて時間を計る機能の事で操作の順番も重要になってくる事もお伝えしましたよね
Ⅰ : フライバック クロノグラフ
これは、ベーシックなクロノグラフに加えリスタートが出来るクロノグラフの事で
一番シンプルなクロノグラフに次いで認知度、人気度の高い仕様です
正式には「リスターティング フライバック」という名称で、計測中にストップ→リスタート出来るのが特徴です
これによって何が出来るようになるのかというと、「再計測」です
連続して時間を計りたいときに使用します
Ⅱ : スプリットセコンドクロノグラフ
これは2つの時間を計測できるクロノグラフの事です
スタートボタンを押すと2つの針が動き始め、ストップボタンで一つの針が止まります
もう一度同じストップボタンを押すことでもう一つの針が止まるので同時に2つの時間を計りたいときに使用します
Ⅲ : レガッタ クロノグラフ
カウントダウンが出来るクロノグラフの事
代表的なものではロレックスのヨットマスターに搭載されており、レーススタートまでを最大10分間カウントダウンする事が出来ます
Ⅳ : ワンプッシュ クロノグラフ
1つのボタンで全ての操作が出来るクロノグラフ
スタート・ストップ・リセットが一つのボタン操作で完了出来るため操作性に優れています
また、機構をコンパクトに収める事が出来る事も特徴の一つで、その為クロノグラフでありながらシンプルなデザインも多く、そのクラシックな雰囲気は復刻モデルに多く見られます
そして次に、メーターの種類によって違うクロノグラフをご紹介します
「メーター」とはベゼルに書かれているメモリの事で、これによって何を計るかが変わってくるのです
Ⅰ : タキメーター
速度を計るタキメーター
ストップウォッチ機能とベゼルに書かれているメモリを使って平均速度を割り出す事が出来ます
Ⅱ : テレメーター
距離を計るテレメーター
これは戦時中に大砲の発射される光と音の届く時間差をストップウォッチを使用して計り、その距離を割り出す事を目的に開発された事が有名な機能で、現在はタキメーターと一緒に搭載されているものが多いようです
Ⅲ : パルスメーター
脈拍を計るパルスメーター
15脈拍用と30脈拍用があり、それぞれを基準値として脈拍を計ることができます
如何でしたか?
クロノグラフにはまだ他にも種類が存在しています
仕様と使用がたくさんあるので混乱してしまいそうですよね・・
そもそも腕時計は手巻き式でない場合、自分で何かを操作する事はほとんどありません
そんな中クロノグラフは自分で操作して使用する数少ない腕時計の機能となっており「機械」好きにはたまらない機能となっているのです
また、スポーツモデルがトレンドとなっている現在では、クロノグラフはよく分からないとしながらも、そのデザイン性に惹かれて購入を検討する方も多いようです
まだまだ進化するクロノグラフには、今後も注目です