有名ハイジュエリーブランドと腕時計の“密”な関係性
Hermès(エルメス)やBVLGARI(ブルガリ)、Cartier(カルティエ)やTIFFANY(ティファニー)、ダイヤモンドの最高峰Harry Winston (ハリー・ウィンストン)と言った名だたるハイブランドの腕時計が何故、今注目を集めているのでしょうか?
ブランドの持つ力
ブランドにも必ず「始まり」があります
エルメスの始まりが1839年ティエリー・エルメスがパリに開いた馬具工房だったように・・
ブルガリの始まりが1884年ソティリオ・ブルガリがローマに開いた高級宝飾店だったように・・
今では世界中に店舗を持ち、誰もが知るような有名ブランドにも始まりは必ずあります
そして、馬具工房から始まったエルメスが「革製品」に絶対の自信を持っているように
宝飾店から始まったブルガリが「石」に絶対の自信を持っているように
それぞれのブランドには「矜持」を持っている部分が必ずあります
それこそがブランドの持つ魅力であり、力なのでしょうね
では何故、そんな「革」のエルメスや「石」のブルガリ、「ダイヤモンド」のハリーウィンストンと言ったハイブランドの時計が、今、注目を集めているのでしょうか?
ブランドの持つ信頼性と技術力
それぞれのブランドには先述した通り、「矜持」を持っている部分があります
人はその部分に魅力を感じその部分に対しての信頼性も持っているでしょう
そしてその魅力と信頼性はそのまま「ブランド」に対するものとなっています
つまり、元々「革製品」に対する魅力と信頼性を持っていたが今では「エルメス」というブランド自体に魅力と信頼性を持っている。という事です
これって凄い事ですよね
その「ブランド」に対する絶対的な信頼性はもちろん、時計に対してもあるわけです
そしてもう一つ、大きな要因は「技術力」だと思います
ブルガリやハリーウィンストンは元々宝飾店です
「石」に対する自信はもちろんの事、ジェムセッティングの技術力も高いものを持っています
(ジェムセッティングとは
石を嵌める為のくぼみに石を配置し、固定する作業の事です)
簡単そうに思われるかもしれませんが、これは職人による高い技術を要する作業です
技術のない人が行うと、石が綺麗に並んでいなかったり、石と石の間に隙間が出来てしまったり、簡単に外れてしまったり・・
高級時計になればなるほど、このジェムセッティングに対する高い技術力を求められます
元々宝飾店から始まった「ブランド」はこのジェムセッティングの高い技術力をすでに持っているのです
自由なデザイン
そして大きな魅力となっているのが「デザイン」ではないでしょうか
元々時計店から始まった時計ブランドは、精密機器である時計に対する技術力があります
パーペチュアルカレンダーやミニッツリピーター、クロノグラフの様な複雑機構を搭載したり、防水性能を高めたり・・
もちろんそのデザインも時計らしい素晴らしいものが多いです
が、元々ジュエリーを扱うブランド時計の時計には時計ブランドの時計とは少し違った繊細な美しさがあります
精密機器である時計は複雑機構を搭載すればするほどどうしてもケース自体は大きくなってしまいます
勿論、薄型ムーブメントの開発も進み、今では薄型のものも多数ありますが
昨今の「ラグスポ」の流行もあり、複雑機構を搭載したケースの大きい時計に人気が集まっているようです
一方、宝飾ブランドの時計はケースの小さい物や、アクセサリー感覚で着用出来る時計に人気が集まっています
宝飾ブランドらしい「美しさ」に人気があるんですね
時計に対する研究開発の努力
更に、近年では宝飾ブランドも時計の研究開発に力を入れており、CHANELがセラミックの時計「J12」を発表した際には世界中が注目、爆発的人気となりました
現在でもシャネルのアイコン的時計となっていますよね
ハリーウィンストンでは自社開発した新しい素材【特殊合金ザリウム】を使用した「プロジェクトZ」シリーズ等、宝飾ブランドが独自に時計の研究開発を進め成果を出しています
また、エルメスでは一流ムーブメントメーカー「ヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ」に出資し最高のムーブメント確保に成功しています
この様に、各ブランドが時計の精度にも力を注ぎデザインだけでなく性能も素晴らしい物になっていっているのです
時計の性能が上がれば、時計ブランドの時計とはまた違った魅力を持つ宝飾ブランドの時計にも注目が集まるのも納得ですね
時計ブランドと宝飾ブランドそれぞれの良さがあり、どちらを選ぶか迷うのも楽しみの一つです
今後益々、宝飾ブランドの「時計」にも注目です!