GINZA TOP GEAR

オーバーホール

ロレックス(ROLEX)やオメガ(OMEGA)、カルティエ(Cartier)など、高級腕時計はいつの時代も人々の心を惹きつける魅力を持っています。

「常に身に着けるアイテム」という点で、より身近な存在で深い愛着を抱く対象でありながら、一方では「人類の英知の結晶」と言っても過言ではない緻密な構造と洗練されたデザイン、そして圧倒的存在感をも有しています。

ある種のステイタスシンボルとしても愛用される高級時計ですが、時を刻む「道具」であるという根源的なその存在理由によって、いついかなる場面においても「正確に時を刻む」という使命に忠実です。

常に持ち主と行動を共にする運命にある腕時計は、結果的に多種多様な環境に曝され、傷や汚れ、時にその機能に影響を及ぼすほどのダメージを受けることも少なくありません。

私たちが定期的に健康診断を受けることと同様、精密機器である腕時計もまた、定期的なメンテナンスが長持ちさせる秘訣でもあります。

  1. オーバーホールの必要性
  2. オーバーホールの費用
  3. オーバーホールの流れ
  4. 腕時計を長持ちさせる!メンテナンスのコツ

 

1.オーバーホールの必要性

腕時計は内部構造の違いから「機械式」と「クオーツ式」に分類されます。

「機械式」の内部(ムーブメント)は、大小多数のギア(歯車)がゼンマイの力を伝達して駆動するという構造のため、その駆動部分には潤滑油が欠かせません。この油分の経年劣化がムーブメント全体に与える影響によって、ときには時計の精度を低下させ、最悪の場合パーツが磨耗して故障の原因となります。

「クオーツ式」は電池によって駆動しているためオーバーホールとは無縁と思われがちですが、その内部には少なからずアナログ的構造を持っており、全くメンテナンスが不要というわけではありません。

また外装においては、汗や湿気など長年の影響下で裏蓋のパッキンが劣化した場合、防水性能の低下をまねく可能性があります。ガラスのくもりや結露・水滴などが発生しているケースでは、内部構造に甚大な影響を与える危険性があります。

こうした、腕時計を取り巻く様々なトラブルから守る意味において、定期的なメンテナンス、オーバーオール(分解掃除)はとても重要です。

タイムグラファーを使用して腕時計の精度を計測することでオーバーホールの必要性をチェックしますが、統計的に機械式で3~5年、クオーツ式でも4年に一度はオーバーホールが必要と言われています。

2.オーバーホールの費用

オーバーホールの費用は千差万別です。メーカーや正規店に直接依頼する安心感の代償として、不要なオプションで費用が高額となるケースも少なくありません。

一方で低価格・短納期をアピールする業者もありますが、大切な時計を委ねる相手は「実績豊富で信頼できる存在」であって欲しいとお考えの方も多いことでしょう。

一口に「腕時計」と言っても、一般的なものから当社が得意とするハリーウィンストン、リシャール・ミル、オーデマ・ピゲなどの高級腕時計までと幅広く存在しますので、依頼する業者の得意分野を見極めることが最大の費用対効果をもたらします。

当社では下記料金からオーバーホールを承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

オーバーホール費用
¥15,000~

3.オーバーホールの流れ

  1. 分解
  2. 洗浄
  3. 調整
  4. 組立

以上がオーバーホールの大まかな流れとなります。

step1.分解

腕時計には大小100を越えるパーツが使われており、ムーブメントも含め全て分解します。

step2.洗浄

分解した各パーツ・時計ケース・ベルトの超音波洗浄、外装のポリッシュ(磨き)を行います。

step3.調整

部品劣化の有無や残留磁気のチェック、駆動部分の注油を行います。

step4.組立

ネジ1本の緩み無く組立て、防水性能や仕上がりのチェックを行います。

4.腕時計を長持ちさせる!メンテナンスのコツ

少し話題が変わりますが、ちょっとしたコツを知れば腕時計を長持ちさせることができます。

例えば防水性については、欧米に比べて日本は湿度が高い気候のため、たとえ「WATER RESISTANT / 日常生活防水」であっても窓際や結露しやすい場所に腕時計を長期間放置することはオススメできません。

また磁力を放つ家電、冷蔵庫・電子レンジ・IHクッキングヒーター、その他扇風機やスピーカーなどの近くに腕時計を長期間置くことで残留磁気が発生し、精度に影響を及ぼす場合がありますので注意が必要です。

ちょっとした気遣いで、故障や不調を未然に防ぐことにつながります。